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2012年3月31日 飯田市美術博物館プラネタリウム

昨日は、自転車で岐阜から平谷、治部坂を越えてお客様がいらっしゃいました。

途中、岐阜県道33号線が不通で、到着が遅れる旨のお電話をくださいました。
数時間後、無事に平谷から国道153号線に入れたとのお電話をいただき安心した反面、すでに日没の刻限で、予定外の迂回でとても疲れているところ、治部坂峠、寒原峠の上りの後に、阿智村までのとても長い坂を下ることを心配いたしました。
道のりの特徴をお知らせして、無事を祈りながらお待ちしていました。

途中、パンクに見舞われてしまったそうですが、お怪我もなく到着されて本当に良かったです。

飯田下伊那の道路はアップダウンが大きいものの、山が迫っていてとても景色が良く風景の変化にも富んでいて、サイクリングに適していると思います。

その反面、地方では当たり前のことですが、自動車社会です。
自動車ドライバーのマナーは、他地域に比べるとかなり良いと思いますが、自転車にとって、道路の状態はあまり良くありません。

県道や市道になると、横断側溝がとても多くなります。
国道でも、側溝のグレーチング部分が路肩にはみ出して、自転車には危険な段差になってしまっている箇所も見られます。

路面の舗装も部分補修が多く、でこぼこが気になる場所も多いです。

滑りやすい雨天は大変危険ですし、見通しが悪くなる夜間も特に注意が必要です。

そして今朝、あいにくの雨の中、山梨までのご予定で出発されました。
日没前に雨が上がったのは、不幸中の幸いです。無事にご到着されていることと存じます。

2012年3月31日飯田市街の夕暮れ(民宿若松屋上より撮影)

飯田市美術博物館プラネタリウムで開催された、オリジナル番組新作発表会に行ってきました。

飯田市美術博物館のプラネタリウムは、一昨年にコニカミノルタ社のデジタル式プラネタリウム「スーパーメディアグローブII」を導入しています。

スーパーメディアグローブIIは、4Kビデオ画像(フルハイビジョンの4倍の画素数)を非常に高いコントラストで出力できる最新鋭のデジタル式プラネタリウムです。

飯田市美術博物館の企画に対する市民の関心が高いようで、ドキュメンタリー作品の上映会にも関わらず、新作発表会は満席で、基調講演開演時間ぎりぎりに入館した自分は補助席になりました。

上映された新作に関しては、飯田市上郷の寺岡義治さんによる「遠山川の埋もれ木」の年代同定の取り組みを紹介する『遠山川の埋没林』という作品が特に興味深かった。

そして特に良かったのが、和歌山大学観光学部地域再生学科尾久土教授の基調講演。
この方は天文学者です。ご専門は天文教育の分野で、プラネタリウムのドームスクリーンの活用研究の一環として、ドームスクリーン用ビデオコンテンツの開発にも取り組まれています。

十数年ほど前にとあるNPO法人の活動の中で、牧野光雄現飯田市長と出会ってからのご縁とのことですが、とてもプレゼンテーションの上手な先生で、研究開発中の新しいドームスクリーン用ビデオ映像を交えながら、非常にわかりやすく事業の趣旨や今後の目標を語られました。

小惑星イトカワから奇跡の帰還を成し遂げたJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」の物語は、どなたもご存知と思います。

「はやぶさ」が地球に帰還した映像を、インターネットライブでご覧になった方も多いのではないでしょうか。
あの映像を撮影し、ライブ中継を計画して準備し実行された方が、尾久土正己先生です。

今後もきっと、カール・セーガンのような大活躍をしてくださる方でしょう。


プラネタリウムのドームスクリーンを利用したコンテンツに関しては、現在JVC製の4Kカメラが使われています。
しかし、一般的なサイズのプラネタリウムのドームスクリーンでは、分解能が足りない現状です。16K(フルハイビジョンの16倍)10K程度で人の視力1.0にあたる分解能となるようで、最終的な目標値の目安でしょう。

360度パノラマ映像の世界では、必ずしも単眼レンズで撮影する必要がなくなっています。
グーグルがストリートビューの作成に利用しているカメラの様に、超広角レンズを付けた複数のカメラの映像をコンピュータで高速処理して、リアルタイムにパノラマ画像を生成するマルチカメラが数多く発表されています。

3月28日の陣馬形山の紹介記事に掲載した「南信州、陣馬形山からの眺望2012年春」という動画は、何枚かに分けて撮影したコンパクトデジタルカメラの静止画をパソコンで繋ぎ合せてパノラマ画像を生成し、モーション・グラフィックスでハイビジョン動画にしています。
パノラマ画像の生成自体は、すでに10年以上も前から、普通のデジカメとパソコン、そして専用ソフトウェアがあれば、個人でも楽しめる環境にあります。

コンピュータの高速化と大容量化、低廉化はいまだ加速中ですし、4Kカメラ4台を組み合わせて16K超高解像度パノラマ動画の作成は比較的早い段階で実現するでしょうね。
反面、プラネタリウムの対応は投影型で実現するかどうか。なかなか興味深い課題です。

なお、映像で満足することなく、是非とも実際に星空を眺め、5月21日月曜日の朝7時半には、飯田で滅多に見ることはできない金環日蝕をお見逃しないようにと締めくくられました。


-2012年4月1日 追記-

「はやぶさ」の帰還を生中継されたように、現在は4K全天ビデオカメラから遠隔地のデジタル式プラネタリウムへのライブ映像配信や、コンテンツ自体はサーバーに置いて、世界のデジタル式プラネタリウムへ番組を配信するという取り組みも行われています。

2009年の7月22日に、鹿児島県の屋久島周辺で皆既日蝕がありました。
NHKや民放各社によるテレビの生中継放送が行われましたので、ご覧になった方が多かったと思います。

尾久土先生のグループは、魚眼レンズで全天周カメラ化した4K分解能のビデオカメラを奄美大島へ持ち込み、JGN2PlusやNTTの専用線を使用して幾つかの転送実験先へライブ配信して、遠隔地のドームスクリーンへ、皆既日蝕によって月の影があたりを闇に包んでいく模様を生中継しました。

多くの方がご存じの通り、硫黄島での撮影許可を取り付けたNHKと洋上クルーズ船以外では悪天候に見舞われ、日蝕自体の映像を捉えることは適いませんでした。
しかし、基調講演で再生された4K全天カメラによる映像は、雨中でも徐々にあたりが闇に包まれる様子を克明に再現していて、とてもファンタスティックな映像でした。

民放各社で映し出していたテレビ画面は、風雨にがっかりするばかりのものでしたが、ドームスクリーンで再生されるとまったく印象が違いますね。
これで、空に怪しく揺らめくコロナに包まれた黒い太陽と星々が映し出されていたらと思うと、身震いしてしまう程です。

こういったコンテンツこそ、飯田市美術博物館のプラネタリウムでも定期的に公開して欲しいと思いました。

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